小松みゆきさんの出産ニュースをYahoo!ニュースで拝見して、これはシェアしたい!と強く思いました。不妊治療は何年もかかるのですが、初動が遅れたら、時間もお金も無駄になってしまいます。不妊治療経験者、看護師として、あなたが、少しでも、遠回りせず、不妊治療が順調に進むようにという思いで、この記事でまとめました。

不妊治療はスタートから夫婦で通院

不妊治療は、夫婦揃って不妊の原因をはっきりさせることが大事です。

「不妊症」とは、なんらかの治療をしないと、それ以降自然に妊娠する可能性がほとんどない状態をいいます。特に病気のない健康な男女が妊娠を希望し、避妊をせず夫婦生活(セックス)を営むと一定期間内に大多数の方が妊娠します。しかし一定期間を過ぎても妊娠しない場合、その後いくらタイミングを取っても自然に妊娠する可能性は低くなるため、不妊症と診断することが出来ます。(出典:一般社団法人日本生殖医学会
この一定期間は、1年と言われていますが、35歳以上の女性の場合には、6ヵ月妊娠しなければ、検査、治療を開始したほうがいいと言われています。

現在では、通常のカップルのうち約15%は不妊症といわれています。WHOは、男性にのみ不妊原因があるカップルが24%、女性にのみ不妊原因があるカップルが41%、男女ともに原因があるカップルが24%、原因不明が11%と報告しています。すなわち、不妊カップルの約半数において、男性側に原因があるのです。(出典:日本Men’s Health医学会

不妊治療は、夫婦揃ってのスタートが時間もお金も無駄にしません。気持ちが不安定なときに、一緒に頑張ってくれるパートナーの存在はとても心強いものです。

不妊治療の病院(クリニック)選び

知り合いの実際のクチコミがいいと思いますが、学会に所属している先生がおすすめです。福岡でも、実際に不妊治療の病院で有名な先生方は、お名前が入ってらっしゃいました。

病院(クリニック)によって、高度な医療のみしか行なっていないところもあるので、タイミング法は別の病院でというところもありますので、電話で確認しての来院をおすすめします。先生との相性もありますので、合わないなと思ったら、別の病院を選択することも大切です。
産婦人科だったら、いいだろうと思い込まず、不妊治療を得意とする病院を選んでください。

着床前診断とは

小松さんのニュース記事に気になる言葉が、ありました。「着床前診断」

着床前診断は、出生前診断とは違い、着床前に行います。誰でもが受けられる技術ではなく、臨床試験の段階で、一定の条件があります。遺伝性の病気があり、子どもに伝わる可能性がある方、染色体異常による流産を繰り返している方が対象です。もちろん、100%でなく、多くの受精卵が必要です。(参考:JAPCAO 着床前診断について

※着床前診断について、とてもわかりやすい資料を見つけました。(着床前診断のはなし

ブライダルチェック受けていますか?

妊娠・出産を希望される場合は、1度は受けておきましょう。結婚前でなくても、婦人科検診は必要です。性感染症が不妊の原因になる場合もあります。婦人科検診は1〜2年に1回は受けることが推奨されていますので、受けられたことがない方は、ブライダルチェックをおすすめします。男性は泌尿器科で受けることができます。

不妊治療で試される夫婦のパートナーシップ

妊娠・出産を希望され、婚活を始める方は、多くいらっしゃいます。交際中に、妊娠・出産について、話をしておくほうがいいです。「子どもが欲しい」という思いも、それぞれ違います。何人欲しいのか、もしものときは、不妊治療をするのか、その場合は、一緒に頑張れる相手なのか?

不妊治療も、日に日に進歩しています。ぜひ、よいお医者様と出会え、安心して治療に望めることをお祈りしています。