あなたはカウンセリングを受けたことがありますか?あなたのご友人はいかがでしょうか?日本では、まだまだ病気になった人が受けるもの、人に悩み事を話すなんてという印象が強いのではないでしょうか。今回は、カウンセリングとはそもそも何か、日本とアメリカのカウンセリングに対する認識の違いについてお話しします。
カウンセリングとは
カウンセリング(英: counseling)とは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。
参照:Wikipedia
カウンセリングには、広義の結婚、法律、美容相談などをカウンセリングという場合と、心理療法などを用いた心理カウンセリングがあります。
心理カウンセリングはお話を聴きながら、専門知識や技術でクライアント(相談者)の問題解決をサポートするものです。
カウンセリングの領域とは
カウンセリングの領域は、大きく分けて「悩みごと」と「病気、疾患」に分かれています。
「病気、疾患」の領域になると、専門の医療機関で診断、治療、投薬が必要となります。カウンセリングは日常生活での「悩みごと」を聞き、専門知識、技術を用いて、サポートしていきます。また、受診が必要であれば、そのサポートも行います。
早い段階でカウンセリングを行い、症状が軽いうちに解決を図ることで、重症化しないことを目指します。
カウンセリングの対象となる悩みごと
メンタルヘルス(精神的健康)を脅かす悩みごとが全て対象となります。
・恋愛問題
・夫婦問題
・人間関係
・仕事、キャリア
・子育て
・うつ病などの病気
当相談所では、看護師、保健師の資格をもつカウンセラーがカウンセリングを行いますので、何でもお話しください。しかしながら、診断、治療は行えませんので、必要な場合は、受診をお願いすることもご了承ください。
日本では増えている患者数
日本では、精神疾患で医療機関にかかっている患者数は、平成26年は392万人、平成29年では400万人と増加しています。中でも、うつ病は日本人の15人に1人が経験する疾患と言われ、身近で経験することも増えてきたのではないでしょうか。
アメリカのカウンセリング事情
アメリカでは、カウンセリングは一般的です。映画やTVでも、カウンセリングの風景がよく映し出されています。アメリカで心理カウンセリングを利用する人は30〜40%で、全くマイナスなイメージはなく、セルフケアとして、役立てている人が多いです。 友達にも「ちょっとカウンセリングに行ってくる」と言えるくらい浸透しています。
日本では、悩み事を人に話すことは弱みを人に見せる、自分の家の恥をさらすなどのネガティブな印象が強いです。そのため、自分で解決することが前提ではないでしょうか。どうしてもつらいなら、家族や友人、恋人に話す。そして、思った答えがもらえず、返ってモヤモヤしたり、喧嘩になったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
アメリカでは、悩み事や心の病気があれば、みんな、誰かに相談して、その問題を解決するという流れが当たり前です。そして、夫婦問題であれば、ふたりの関係をよくしたいから、維持したいからカウンセリングに通います。
日本では、恋愛では付き合うか別れるか、結婚でも合わないなら離婚といった感じで、関係を維持させるために必要なカウンセリングが浸透していません。ふたりだけで話していても、解決しないことって多いですよね。
アメリカではカウンセリングには保険や福利厚生が適用され、自己負担金が2,000〜5,000円で利用することができます。症状が悪化する前に専門家に相談することができれば、事件や自死も減るのではないでしょうか。
悩み事は専門家へ任せる
悩み事をつい身近な人に話してしまいますよね。それで解決するのであれば、よいのですが、そのことでかえって問題解決ができない、問題が悪化してしまったということもあります。
特に恋愛、夫婦の問題は、身近な人に話しにくいことばかりです。その問題に特化したカウンセラーへぜひご依頼ください。